【今さら聞けない!】お茶の種類や違いが一目でわかる1枚の図
日本茶といえば
日本では古くから飲まれている
大変なじみのある飲み物ですが
日本茶の種類や違いについて
意外と知られていないことや
誤解されていることもあります
たとえば、お客様からよくいただく質問には
・緑茶とウーロン茶と紅茶の違いは何?
・掛川茶は健康に良いと聞くけど、牧之原茶はどうなの?
・二番茶はあと何を頑張れば一番茶になれるの?
といったものがあります
あなたはこれらの質問に答えることができますか?
そこでお見せしたいのが
日本茶の種類や違いが一目でわかるこちらの図です
では、順番に説明いたしますね
発酵の度合いによる違い
まず、緑茶、ウーロン茶、紅茶は同じ茶の樹からつくられています
その違いは摘んだお茶の葉の、発酵度合いの違いです
発酵というのは、茶葉を揉んでタンニンを酸化させることです
発酵が進むにしたがって葉緑素が壊され
緑色から茶色、褐色へと変化します
なので
・不発酵の緑茶が緑色
・半発酵のウーロン茶が茶色
・全発酵の紅茶が褐色
になるわけです
製法、育成法による違い
ここからは緑茶の中の関係性を見てみましょう
ここでの違いは、人間で言うと
家庭環境とか教育方針の違いのようなものです
緑茶の最もオーソドックスなのは「煎茶」です
煎茶に比べて、仕上げ工程の中の「蒸し」という作業を
長めにとると「深むし茶」になります
摘み取る前の茶畑に、覆いをかぶせて日光を遮り
茶葉に甘みを閉じ込めて育てたのが「玉露」です
玉露と同じく覆いをかぶせて育てる「碾茶」を
石臼などで粉末にしたお茶が「抹茶」です
煎茶や茎茶を焙煎したものが「ほうじ茶」で
緑茶と炒った精米(白米)を
混ぜたものが「玄米茶」です
他にもたくさんありますが
代表的なものをご紹介しました
摘み取り時期による違い
お茶は春から秋にかけて
同じお茶の樹から計4回摘むことができます
春先に摘むのが一番茶、いわゆる新茶ですね
新茶が最も旨味が多く含まれ、需要も一番多いです
自ずと取引価格も高くなります
摘む時期が後になるほど、旨味は減って
需要も下がり、取引価格もお安くなってしまいます
収穫の労力は同じなのに取引価格は安くなってしまうので
農家さんによっては三番茶・四番茶は
摘むのをやめようというところもあります
産地による違い
ここでの違いは単純に出身地の違いです
人間に出身地による県民性があるように
お茶にも産地ごとの特色があります
さらに、同じ静岡県民でも
浜松市民もいれば掛川市民もいるように
静岡茶の中にも産地がいくつかあり
それが掛川茶だったり天竜茶だったりします
まとめ
・同じお茶の葉から、発酵度合いで緑茶、ウーロン茶、紅茶に分かれる
・同じ緑茶でも、生育法・製法によってタイプが分かれる
・摘み取り時期によって違いがあり、一番茶(新茶)が最も旨味があり高価になる
・産地によって特性があり、同じ静岡茶でもさらに細かい産地がある
ということになります
実際の商品説明の時は
「このお茶は森町産(静岡県産)の
○月○日に採れたばかりの新茶です
お茶のタイプは濃い目に入る深むし茶です」
といった説明をしています
このような説明でうまく伝えられているでしょうか?
お客様に商品の正しい説明をするように
私たちも日々勉強しているところです
さて、冒頭の質問にお応えするとこうなります
・緑茶とウーロン茶と紅茶の違いは?
→ 発酵度合いの違いです
・掛川茶は健康に良いと聞くけど、牧之原茶はどうなの?
→ 牧之原茶もその他のお茶も健康に良いですよ!(^^)!
・二番茶はあと何を頑張れば一番茶になれるの?
→ 残念ですが、どう頑張っても一番茶にはなれません(><)
いかがだったでしょうか
お茶の種類や違いがなんとなく
ご理解いただけましたでしょうか?
このコラムがあなたのお役に立てれば幸いです
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